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Sunday, 06 February 2005

星の箱庭

旭川へ行ってから一ヶ月が経った。
先月の6日から8日まで、3日間プラネタリウムを見た。五島が無くなってからこんなに続けて見たのは久しぶり。
とても居心地の良いドームで、ずっと座っていられそうだった。ちょうどいい狭さと古さと星の明るさは、自分と向き合う静かな時間をつくってくれる。
五島プラネタリウムの星空もそうだった。そこに座っているだけで満たされる「星の箱庭」。

「五島プラネタリウムの星空を思い出せますか?」
旭川の学芸員の方に尋ねられた。
「機械もドームの大きさも違うけれど、星空はよく似ていますね」
あのドームの星空はいつでも思い出せる。閉館前の2年ほどは、星空を思い浮かべながらイベントのシミュレーションを頭の中でよくやっていたから。
旭川の小さな投影機が映す星空はスケールは小さいかもしれないが、確かによく似ていた。星像がシャープで、あたたかい色で。たしかに、ツァイスレンズの星だ。
そして寄り添うような星空案内。押しつけることもなく媚びることもない心地よさ。
日の入りの太陽を見送ってはじまり、日の出の太陽を迎えて終わる、投影の安心感。

たった一ヶ月しかたっていないのに、もうあの星空はない。
あの投影機は二度と星を映さないし、あのドームに満天の星が映ることもない。
また、「星の箱庭」をひとつ手放してしまった。

けれど、五島プラネタリウムを手放した寂しさは旭川にはない。
半年たったら新しい「星の箱庭」に会える。

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