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Thursday, 03 March 2005

卒業式

「卒業文集をつくるのだから、卒業式もやろう。」
閉館前年の2000年12月におこなった自主投影企画「星からのクリスマスカード」の反省会で、そんな声があがった。

もうすぐ見られなくなってしまうツァイス君の星空を「最後にもう一度見ておくこと」以上のことをしたいけれどどうしようもないと途方に暮れている方々が大勢いることは、うちのホームページの運営からよくわかっていた。
そういう同じ気持ちでいる人が集まることと、南半球にでかけたり一年分の星空をぐるりとみたりとツァイス君の働きぶりを贅沢に見納めること、これらをやることに意味がある気はしていた。だから、「クリスマスカード」を手伝ってくれたボランティアスタッフが「卒業式をやろう」という話に乗って、引き続き手伝ってくれると言ってくれると「よし、やるぞ」と即決した。

五島プラネタリウム職員の方の理解と協力のおかげで、本来閉館間際に貸し会場イベントなんてとんでもないはずのところを、なんとかやらせていただけることになった。
しかし、それまでの他のイベントは「プラネタリウムでこんなことができたらいいな」という夢のイメージを実際に形にしたものだったが、卒業式に関してだけは企画先行だった。具体的な内容のイメージはほとんどなかったといっていい。

卒業式は「楽しんでもらう」イベントではなくて「一緒に楽しむ」イベントにしよう、ということになった。
「五島プラネタリウムが好きで、感謝を表したい人」が参加の条件。
これで集まった人なら、プラネタリウムのちょっと特別な星空を見るだけでも十分満足してくれるはず。

とにかく閉館というリミットが決まっており、企画をじっくりあたためている余裕も準備の時間もない。閉館のためにやるのだからよその館でやったら意味がない。
「卒業式」には何をやるのか、考えなければならなかった。
学年末で学校も忙しい時期。本業をそっちのけにしてというわけにもいかなかったが、卒業式をやるチャンスを逃すわけにもいかなかった。

こんないきおいではじまった卒業式企画が、新聞やらテレビやらマスコミの取材をたくさん受けることになるとは、「やるぞ」と言い始めたこのときには夢にも思っていなかった。
「天声人語」(2001年2月25日付)やNHKの国際ニュースに取り上げられるなんて。まさかのまさか。

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Comments

前に書いたコメント、名前が「ふくだ」になってますが、同一人物です。ごめんなさい。

記事を読んで、本棚から卒業式当日のプログラムを引っぱり出して広げたりしてみました。そういえばと思って、小物入れの引き出しを開けたら、当日配られたドライフラワーの飾りまで出てきました。

ツァイス君の映し出す空、北極点の空や、しし座流星群の空、沸き立つ雲に人工衛星も出てきましたね。あの時の日の出が、私が五島プラネタリウムで見た最後の投影になりました。

素晴らしい催しを準備して下さった方々に、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

Posted by: ふくちん | Thursday, 03 March 2005 23:05

ただただ懐かしく思います。
4年というと大学時代の長さに通じ、
直近の4年間にあったさまざまなことを
ちょっとばかり思い出してみたりもしますね。

Posted by: masaruk | Thursday, 03 March 2005 23:58

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