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Thursday, 05 May 2005

思いを伝える話し方

 今朝、いろいろやっていていつもどおり寝るのが遅くなりました。(仕事柄、超夜型生活です) なんとなくつけていたテレビで5時すぎからNHK「日本語なるほど塾」の再放送がはじまりました。毎回こんな感じで放映時間に遭遇し、なんとなく見ています。
 今月は文章表現力・考える力・コミュニケーション力のレッスンでした。
→この下、番組のホームページより抜粋部分あり

 今回は四回に渡ってきたレッスンのシメの回でもあって、最後に「思いを伝える話し方に一番大事なものは結局は何か」ということになりました。
 それは「根底思想」で、自分がふだん考えていることが外に出てくるものだ、ということでした。氷山のようなもので、話すことや書く文章は、水面下の見えない部分にあたる「根底思想」のほんの一部が表に出ているのと同じ。だから、「あなたの言葉の下のある思想や価値観・生き方が伴っていなければ、コミュニケーション技術だけでは想いは伝わらないのです。」と。逆に、幼い子の言葉が強く胸を打ったりするのは技術ではなく、伝えたいことがストレートで「根底思想」と表に出た言葉が一致しているからです、また、どんなふうに言葉を選んで話しても「根底思想」はそのまま相手に伝わるものです、と。

 ここで思い出したのがプラネタリウムでの解説のことでした。そうそう。名解説員の台詞をそのまましゃべったとしても、人によってまったく違うものになります。
「うまくきれいなプロの喋りをきかせたい」と思っている人の解説はそう伝わって「ああ、とてもうまいですね」と思えるし、「私はこんなに天文の知識がありますよ」という人の解説は「すごい知識ですねぇ」と思います。
「邪魔しませんから、1時間ゆっくり過ごしてください」タイプの人からは投影後に特に残る印象もなく、「プラネタリウムの解説ってすてき!」というナルシストタイプだと「プラネタリアンになれてよかったですね」と共感したいけれど、ちょっとおいていかれたような気になったり。
「星を見るのは楽しくてしょうがない!」という人の話は、こちらは星のことをよく知らなくても、きいているだけで楽しくなってしまいます。

 という以上の例は伝わってきたことからの憶測ですが、たしかに、「根底思想」のように伝わっている気がします。すごいですね。人は思ったとおりのことを伝えられているのです。思っていないことをやろうとするからできなくて苦しいということでしょうか。
 「星を見るのは楽しいですね、みなさんと一緒に楽しみたい!」といつも心の底にそういう「根底思想」を持っている人こそがプラネタリウムの仕事にふさわしい人だと思いました。その人が名解説員なのでしょう。

 他にも、「自分の思いを確実に相手に伝えたいなら、『メディア力』を付ければよいのです。さて、その『メディア力』とは一体何?先ずは、『何を言うか』より『誰が言うか』、つまりあなた自身が信頼される力を持つとことなのです。」とありました。これもそのとおり、常々、私が解説員に求めていることなのでした。

 学校の先生も同じですね。私もがんばります。「根底思想」磨き。
 でも、「思っていることはそのまま伝わる」なら、安心できることでもあります。


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Comments

うーん、面白い話だね。
伝えるというのは永遠のテーマですよ。
ライフワークになるくらい・・・ネ。

Posted by: masaruk | Friday, 06 May 2005 21:04

 プラネタリウムを観ていて、「あ、この解説の人、ほんまに星が好きなんやなぁ」と感じたこと、何度かあります。こちらも星が好きだから、何か通じ合うものでも感じるのかなぁと思っていたのですが、そればかりではないんですね。

> あなた自身が信頼される力を持つ
 なるほど、日々精進、ですね。

Posted by: ふくちん | Friday, 06 May 2005 23:13

 「星に対する愛情」を感じるプラネタリウム解説者って,確かにいますね。
 私は,自然解説者として喋ることもあれば,学術発表で喋ることもあるし,最近はTVでも喋る機会があるのですが,それぞれに,語りのツボみたいなものが違うなと感じています。学会発表などは,事情が分かっている人が相手ですから,基本は「データに語らせる」。いかに分かりやすくデータを示すか,と言う点が重要。TVでは,メディア的な演出と簡潔明瞭さが要求されます。その中で自分らしい語りを実現するのは,なかなか大変です(私のメディア経験の浅さも影響していますが…)。
 プラネのライブ解説にいちばん近いのが,自然観察会などでの自然解説。条件的には,ほぼ同じと言ってもいいほど。生身の人間が聞き手と対面しながら,情報を伝え,思いを伝える。一方的に話しているようでも,実は双方向性の強いものです。聞き手の反応や理解度を読み取りながら,適切な話題を振ったり,必要に応じて分かりやすく言い換えたり。語り手のパーソナリティが影響しやすい。だからこそ,語り手の信頼度が大切になるのでしょうね。

Posted by: なかを | Sunday, 08 May 2005 23:36

このテレビ番組は、ふだんの人と人のコミュニケーションの場面を想定しています。近所の人といざこざになってしまったときや、上司が部下に指示をするときなどに、どう話したら誤解なくうまくいくのか、そんな内容でした。

投影の解説にかかわらず、思いはなかなか伝わらないことがあります。
今しゃべったことが5年後、10年後に伝わることもありますね。

逆に、1/10話しただけで伝わってしまうこともあります。
はじめて話した相手なのに、するすると伝わっていくように。
こういうときはその人に会えた喜びでいっぱいになります。

Posted by: みわ | Wednesday, 11 May 2005 02:55

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